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【禅】京都府にある曹洞宗の最初の寺院「興聖寺」で坐禅体験をしてきました!

興聖寺、1-文化体験記


2020年11月1日、京都府宇治市にある曹洞宗の最初の寺院「興聖寺こうしょうじ」で坐禅体験をしてきました。

私は禅に興味があります。
という事で、先日、日本の禅宗である曹洞宗の大本山「永平寺」で坐禅体験をしてきました。
禅とは?という事の、禅についての簡単な基礎知識も、こちらの記事に書いてあります。

また坐禅をしようと思い、坐禅体験を受け入れているお寺を探しました。
すると、曹洞宗の最初の寺院という「興聖寺」というお寺を見つけました。
「曹洞宗高祖道元禅師初開之道場」として知られています。

という事で、こちらの興聖寺で坐禅体験をさせてもらおうと思い、向かいました。

河野裕輔
河野裕輔

ヴィパッサナー瞑想!


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興聖寺の日曜参禅会

では、興聖寺での坐禅体験の様子を書いていきます。

まず、興聖寺のホームページで坐禅体験を受け付けているか調べました。

日曜参禅会
当山では毎月第1日曜、第3日曜の9時から坐禅会を行っています。 初めての方は作法等の指導を致しますので三十分前にお越しください。(お寺での行事が有る場合は中止)
参加費:無料
予約:不要

体験坐禅
随時受付しております。事前にお電話でご予約の上、お越し下さい。
参加費:1,000円(拝観料別途必要)
予約:要

この他にも、禅と法話の集い、朝課参加、宿泊参禅も受け付けていました。

私は、日曜参禅会に参加しようと思い、興聖寺に向かいました。

興聖寺がある京都府宇治市は、ユネスコ世界遺産の平等院、宇治上神社、特産品の宇治茶等で知られています。
興聖寺までの道のりである宇治川沿いは、とても風情があり、良い道のりでした。

まずは入り口です。

興聖寺、1
興聖寺、2

「曹洞宗高祖道元禅師初開之道場」の石碑があります。
ここから日本における曹洞宗が始まったのだと思うと、歴史を感じます。

入り口である石門をくぐり、山門へと続く参道です。

興聖寺、3

この参道は、琴坂と呼ばれ、紅葉の名所として知られ、見頃の時期には美しい紅葉のトンネルが見られるようです。

この山門をくぐった所で、志納金を支払いました。
7時30分頃に着いたので、一番乗りでした。
丁度お寺の方が準備されており、「今日は日曜参禅会がありますが参加されますか。」と聞かれたので、「参加します。」と答え、お寺の右手にある庫裡くりに通されました。
日曜参禅会は9時からで、初めて参加する方は開始時間の30分前から作法等の指導を行うとの事でした。
それまで時間がありましたので、お寺の中を見て回りました。

法堂です。

興聖寺、4

中庭です。

興聖寺、5

大きなお寺ではないですが、とても綺麗に整えられ、風情があり、厳かな印象を受けました。
知名度的には、同じ宇治市にある平等院や宇治上神社に劣るかもしれませんが、この興聖寺も中々に見所があり、穴場的なスポットだと思いました。


一通りお寺の中を見終え、庫裡で待っていると、続々と日曜参禅会に参加する方が来られました。
最終的には15人くらい来られました。
8時30分頃になると、お坊さんが現れ、坐禅の作法の説明がありました。
パンフレットを渡され、基本的な坐禅の組み方から丁寧に教えてもらいました。

詳しい坐禅の作法はこちらをご覧下さい。

ちなみに、この時期は新型コロナウイルスの影響で、基本的には肩を打ってもらう警策きょうさくは行っていないとの事でした。
警策を希望の方は、坐禅中に合掌をして待てば、警策をするとの事でした。

坐禅の作法の説明が終わると、僧堂へ向かい、そこで坐禅を行いました。
うる覚えながらも、作法通りに坐位へ向かい、礼をし、坐禅の姿勢に整え、呼吸を整えます。

鐘が鳴り、坐禅が始まります。
本当に静かな所でした。
聞こえる音は、風の音、それから、お坊さんが僧堂内を歩く足音のみです。
まだまだ、坐禅の姿勢になれておらず、足の痛みであまり集中できませんでしたが、それでも、時間が過ぎるに連れて段々と心身が落ち着いてきて、安らかさを覚えてきます。

40分ほど経ち、鐘が鳴り、坐禅が一旦終わります。
ここで、経行きんひんを行いました。
経行とは、堂内を静かに歩行する事です。
歩き方は一息半歩いっそくはんぽと言って、一呼吸する間に、足の甲の長さの半分だけ歩を進め、次の一呼吸で、反対の足を同じく半歩だけ進めます。
列の前後を等間隔に保ち、堂内を緩歩かんぽします。
また鐘が鳴りましたら、普通の歩速で自分の坐位に戻ります。

また坐禅の姿勢に整え、呼吸を整え、鐘が鳴り、坐禅が始まります。
この2回目の坐禅は、より深く集中でき、心身が安らかになりました。

40分ほど経ち、鐘が鳴り、坐禅が終わります。
作法通りに姿勢を整え、坐位から降り、坐蒲を整え、礼をし、僧堂を出ました。

以上、興聖寺の日曜参禅会の様子でした。


まとめ

今回、禅の興味から、京都府宇治市にある曹洞宗の最初の寺院「興聖寺」で坐禅体験をしてきました。

お寺での坐禅体験は2回目なのですが、まだまだその姿勢による足の痛みにより、あまり集中できませんでした。
これは、股関節の柔らかさが必要なので、引き続きストレッチをし、結跏趺坐ができるようにしていきたいです。

ただ、坐禅の用心として、

さまざまな思いにとらわれないことです。坐禅をしている間にも、さまざまな思いが浮かんでは消えていくとは思いますが、思いは思いのままにまかせ、体と息を調えて坐ります。

という事が、曹洞宗のサイトの坐禅の作法に書かれていました。

さらに、興聖寺のホームページには、

坐禅というものは、悟りを開くという目的のための修行法ではなく、心身を安らかにする入り口であるということです。
興聖寺における坐禅の真髄は、この寺のみが持つその楚々として枯淡なる味わいです。
忙しない日々の中で、ふと心身を落ち着けたい時。悩みや苦しみから、少しだけ解放されたい時。きっかけは何でもかまいません。心静かに坐禅を組み、自分自身と向き合う時間を作っていただければと思います。

という事が書かれています。

坐禅というと、心を無にする、とか、心身共に一体となり悟りの境地に入る、とか、邪心に捕らわれないようにしなけらばならないと思いがちですが、そういう事でもないようです。
初めのうちは、坐禅をして、少しでも心身が安らかになればいいのかなと思いました。
この辺りは、いずれ曹洞宗のお坊さんの法話等を聞いて、坐禅というものは何なのかを考えてみたいです。

まだ2回目ですが坐禅をして、禅に触れた事で、より禅への興味が湧いてきました。
これから、より深く禅に触れ、禅の思想を理解し、日本文化を、日本の思想を、自分の中に取り入れていきたいです。

河野裕輔
河野裕輔

日本を取り入れたいっ!

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